こんにちは、浦壁伸周です。今回は保守的な設計の陸軍戦闘機「疾風 (キ84)」です。

概要

日本陸軍の戦闘機として活躍したのが「疾風(キ84)」です。このキ84は、キ44二式戦闘機の発展型として大東亜戦争での活躍が期待されて開発されました。キ43「隼」、キ44「鍾馗」、キ61「飛燕」と毎年新型機が開発されていましたが、アメリカを始めとする連合軍には及びませんでした。このように、当時の陸軍の戦闘部隊は苦戦の連続だったのです。そこで登場したのが「疾風(キ84)」なのです。

特徴

「零戦」や「隼」と外見上はよく似ています。単翼、単座、単発戦闘機として外見上はスタンダードな単翼、単座、単発戦闘機で、戦後も零戦や隼と混同されてしまうことがしばしばあった。また、陸軍の単機としては、「ホ103」12.7mm機関銃の新鋭機として20mm機関砲を備えている点も特徴としてあげられます。軽量弾を多く搭載しているため威力は抑えられているが、実践においては大型機迎撃などの戦果を残しています。

性能

苦戦を強いられていた従来の戦闘機に比べて速度、降下性などについて大きく優れています。旋回性重視を度外視した設計になっています。このことについては、空中勤務者によって評価が分かれたようですが、当時の戦闘においては、高速、航続という点で優れていたことは事実として残っています。

歴史(代表的な戦歴)

「疾風」は、1944年に飛行第22戦隊として中国戦線から始まりました。その後は、台湾沖航空戦、フィリピン戦で量産機も含めてかなりの数が投入されてきました。旧戦闘機によって犠牲も多かった中で、「疾風」はフィリピン戦において、一時的ではあるものの、制空権獲得に成功したことは歴史上大きな成果として残っています。

また、本土防空戦で活躍した第47戦隊は、この「疾風」をもって、アメリカのB29に対してそれまでの戦闘能力をアップさせたことで攻撃の幅が広がったと言われています。その一例が、B29 が、夜間低高度無差別攻撃を繰り広げる中で、(この時昼間は、軍事工場への攻撃を受けていた)上昇機能や高高度性能に優れる疾風が大いに活躍したのです。それによって、飛行第47戦隊の重要な戦力となり、日本にとって大きな貢献をしたのです。

ゲームなどのメディアへの登場作品

「決戦戦闘機疾風 陸軍四式戦キ84のすべて(潮書房光人社)」
第2次大戦において陸軍の成果として大いにその力を発揮したのが「疾風」です。日本軍の戦闘機としては、アメリカ軍からも高い評価を受けています。そんな陸軍最後の主力戦闘機「疾風」の全貌を明らかにしている一冊です。