こんにちは、浦壁伸周です。今回は「三菱 雷電」をご紹介します。

太平洋戦争中、日本海軍が運用していた戦闘機には様々な種類がありますが、中でも対爆撃機戦闘用として開発されたのが、三菱の雷電です。雷電はどのような戦闘機で性能はどれほどのものだったのでしょうか。

三菱 雷電の概要

局地戦闘機として三菱重工業が製造した雷電は、1942年に初飛行が行われ、621機が生産されました。主に大型爆撃機の迎撃用としての力を示すよう、敵の爆撃機の高度まで一気に到達するパワーや敵の爆撃機に対し追い付けるほどのスピード、そしてチャンスを逃さないように1回の攻撃で致命傷が与えられるほどの火力が求められました。

この3つの機能を備えるために開発にはかなりの時間がかかってしまい、また実際に製造が開始され運用された後もパワー不足、エンジンの問題を抱える機体が多く、生産数は621機のみに留まっています。

三菱 雷電の特徴・性能

雷電の特徴として胴体の太さが挙げられます。胴体を無理に細くしないことにより、形状抵抗が減って、全体の空気抵抗も減るという理論が設計前に報告されていました。そこで雷電でも胴体は細くせずに胴体を太く作ったのです。

ただ、この胴体の太さにより視界が悪くなってしまうというデメリットもありました。また、エンジンも振動問題を抱えており、結果的に雷電の実用化はかなり遅れてしまいました。

三菱 雷電の歴史

雷電はまずバリクパパンの日本油田防衛部隊・第三八一海軍航空隊として雷電の配備部隊が編成されました。スピンガンへ空輸された雷電は、短期間ではあるものの油田を狙居攻撃してきたアメリカやイギリスのB-24やP-38、P-47に対して迎撃し、戦果を挙げています。

また、1944年名古屋空襲が始まった時にも雷電は臨戦態勢についており、B-29への撃墜や攻撃が行われていることが記録として残されています。

漫画やゲームなどのメディアへの登場作品

雷電は、漫画だと松本零士作「勇者の雷鳴」や「潜水航法1万メートル」などの戦場まんがシリーズや、小林よしのり作「新ゴーマニズム宣言」などにも登場しています。

ゲームでは、「ブレイジング・エンジェル」や「零式艦上戦闘記」、「War Thunder」、「艦隊これくしょん-艦これ-」でも雷電が見られます。

三菱 雷電は製造された後も問題点が多く、なかなか生産数が増えなかった機体ではありますが、優秀な性能が備わっていたと言えます。アメリカ軍パイロットからも実は好評を得ていたことも分かっており、運用化に時間がかからない、もしくは日本人にも乗りやすい機体だったとしたら、戦場での活躍も増えていたと考えられるでしょう。